2026.06.03-「世界開闢の鐘」について。

どうも。

ボカロ曲3rdアルバム「世界開闢の鐘」を4月末にリリースいたしました。皆様もう聴いていただけたでしょうか。

本アルバムは、去年の11月から制作を開始し、リリースの直前まで制作を行ってまいりました。また、初のmp3無料配信を行い、サブスク撤退への一歩を踏みました。

さて、そんな本アルバム「世界開闢の鐘」について今回は話していきたいと思います。どのような世界観を持って、どのようなメッセージを持って、制作されたのか。ぜひ最後までご覧ください。

3rdアルバム「世界開闢の鐘」ですが、今までのアルバムとはまた違うコンセプトを持って登場しました。1stアルバム「エレクトロの月明かり」では、初のボカロ楽曲を作っていたこともあり、Glin1002がボカロ曲を作ってみた、というものがメイン。2ndアルバム「君の存在証明」は、「君」を追う「僕」といった2つの関係を重視して構成されました。そして、3rdアルバム「世界開闢の鐘」。これは主に「世界(もしくは社会)」と「僕ら」という関係をメインに構成されています。Glin1002らしさを形作る1つの形態として、本アルバムは機能します。Glin1002の作る音楽の強い軸としても、このアルバムは機能します。本アルバムの大まかな流れとして、「集団の中の孤独に苛まれ、それでも個々を確立しようとする中、この集団に構成される社会性の矛盾と葛藤する。」となっています。あとは個人で考えていただきたいと思います。

それでは、楽曲ごとの裏話というか説明というかなんというかを、曲名順で話していきます。

まず、「開闢」です。こちらインスト曲で、まさにこのアルバムの主題の提示を表しています。半年ぶりの新インスト曲は、今までのGlin1002インスト時代からより進化したものとなっています。

2曲目は「霹靂伽藍」です。この曲は、当時では最新の曲で、非常に尖った曲だと思います笑。Glin1002といえば、電子ポップのイメージが強いですが、まさにそれを体現したような、シンセの無機質な音が襲ってくる楽曲に聞こえます。後に出てくる「夜の彼方へ」や「月に祝杯、花酔いの夜」といった、儚さ中心の曲がこのアルバムでは多かったため、もっとGlin1002らしく、ガツンとパンチの効いた、まるで「Dimension Φ」のような曲を作ろうと思い、制作しました。「Dimension Φ」を思わすような仏教用語の歌詞、その雰囲気に合った怪しくイカついかっこいい曲ができたと思います。

3曲目は「無題宣誓」です。これは、本アルバム制作時ほとんど最初に作られた楽曲で、「世界開闢の鐘」はこのような雰囲気の楽曲で全て構成する予定のはずでした。ですが、制作時期がまばらになったため、その試みは瓦解し、豊かな雰囲気を持った、ただし、「世界開闢の鐘」という名に相応しい楽曲で構成されました。「無題宣誓」は、Glin1002が界隈、模倣曲っぽい曲を作るとどうなるか、という思いの下作られました。この曲から本格的に、主題である孤独について歌っています。Bメロの「叫べ」の連呼はインパクトを残すものだと思います。

4曲目は「アンチパラダイス」です。この曲は、結構最近に作られました。そして、Glin1002にしては比較的ポップ寄りで、歌詞も直接的です。曲の構造としてこだわったのは、イントロからサビ前までは、キックやビートが2つ打ちでゆったりした曲調なのに対し、サビからは4つ打ちとなって、ストリングスの裏メロも相まって一気に疾走感ある、広がった曲調となるところです。また、久々?に間奏もつけて、4分程度のボリュームある楽曲に仕上がりました。今までかなり比喩を用いた考察しがいのある歌詞を書いてきたので、この曲では逆に直接的な言葉をぶつけました。歌詞の中には、感情というエラーによる矛盾が散りばめられています。3曲目の「無題宣誓」制作時から、この曲制作時は約4ヶ月は経っているため、楽曲のクオリティーの差に驚かれたことでしょう。

5曲目は「夜の彼方へ」です。Aメロとサビで構成されるシンプルな曲です。歌詞は今までの孤独や喪失感といったところから、儚さ中心の歌詞に移行しました。全体通して儚さの雰囲気が漂っているだけではなく、サビでは片方からノイズ混じりの何かが接近します。ここから、Glin1002を知らない人でも比較的聞きやすい楽曲が並びます。

6曲目は「絢爛月華」です。ストリングスとシンセベースとビート、後半からブラスにより構成された厳かな楽曲です。厳かながらも、これも儚さある歌詞で、「夜の彼方へ」の続きとも聞こえる曲です。特に言うことはなし。

7曲目は「月に祝杯、花酔いの夜」です。Glin1002の中では少し毛色の違う曲だと思います。東方vocalを聴いて、インスパイアされた曲なので、コード進行もZUN進行です笑。Glin1002が東方vocal作ったらどうなるか、みたいな感じですかね。「Luna、月の心象」も意識して歌詞を書きました。このアルバムの中では一番に聴きやすい曲かなと思います。

8曲目は「オールド・ワールド」です。破壊された世界を捨てて、新たな世界に旅立とうみたいな。サビでのズンズン進んでいく曲調と、ブラスの裏メロが非常にいい曲。Glin1002にしてはまあまあローテンポ。アルバム的には、最後の“フィナーレ”に向けてのドミナントの役割を果たします。それっぽいこと言ってみました。まいいわ。

9曲目、最後の曲は「フィナーレの幕開け」です。1stアルバムではフィナーレは遠かったのに、3rdアルバムにしてフィナーレが幕開けしてしまいました。この曲はGlin1002らしからぬ“喜び”を表現しています。そして、Glin1002活動停止のために作られました。詳しくは、GLラジオ第3回で話しています。喜びと共にこのアルバムは終了します。

以上が、3rdアルバム「世界開闢の鐘」でした。このアルバムは、このサイトより無料ダウンロードすることができます。YouTubeの方にも、フルサイズで視聴することができますので、ぜひ聴いてみてください。

そして、まもなく4thアルバムの楽曲制作も完了しました。今年の夏あたりにリリースできればいいなと考えています。さらにパワーアップしたGlin1002を3rdアルバム、4thアルバムでご堪能ください。

ここまで読んでくれた方はモノズキに違いありません。それではまたお会いしましょう!